2017年1月31日火曜日

Salon, Salon, Salon...

皆さまこんにちは29日からワインサロンが始まりました。VINISUD(南ヨーロッパのワイン)の大規模な展示会で2017年から毎年開催になりました。出展者の数も多くワインの展示会としてはVINEXPOに次ぐ規模になってます。十数年前に比べたら10倍以上の規模になりこのエリアへの関心の高さが伺えます。

ビジターも世界各国からやってきますが近年はアジアからのビジターが特に増えたようです。同時にこの時期に合わせて様々なサロンが開催されます。VINISUDの開催時期に完全にかぶって行われるためビジターはサロンをかけもちサロンのはしごを余儀なくされます。

私ももれなくはしごをしますが基本的にサロンは好きではないのですが効率的な部分もあり参加させてもらってます。

29日は小規模なサロンですがフランス全土から似たような志を持った造り手が集まるサロン
<Le Vin de mes amis>
に参加してきました。
Hautes TerresのGills Azam
GaranceのPierre Quinonero
など馴染みに顔に会えました。




30日は朝からびっちりとVINISUDです。とにかく全てが変わってしまっていて浦島状態でした(何せフランスに来るのが6年振りですから)知ってる蔵元はほとんどVINISUDには出展してなく、していても人が違ってたりしていて寂しくもあり時間の経過をしみじみと感じるサロンになりました。

しかしここは初心に帰って現在の美味しいワインを探ってやろうとセルフの試飲コナーで1200本やりました。そのあと気になる蔵のブースへ直接出向き色々と話をしました。

造り手も変わり若返りが進み昔の知識、感覚ではついていけないということです。そうリセットです。現在のことを知らない人はやってはいけないのだからいくらでもスタートラインに戻ってリセットしますよ。

何人か昔の馴染みの造り手がいました。皆年取りましたね、私もですが。でも彼らは昔話をしません。まだ現役だから(ちょっと面倒くさい)くらい昔に比べて話が長いですが..
まだまだ熱く自分のワインを語ってくれました。私も元気をいただきました。

1200本試飲の成果があり幾つかの隠れた逸品を探し出しました。善は急げで明日早速現地に出向いてきます。やっぱり現場を見たい。

Alain Caujol
Jean Pierre Vanel

元Domaine des GreCauxのアラン・コージョルとLa Croix Vanelのジャン・ピエール
二人とももう白髪だよ!

終わった後のワインが旨い!


それでは皆さま a la prochaine fois !

2017年1月29日日曜日

Pic Saint Loup La terre spéciale dans le Languedoc

ピック・サン・ルーは特殊な土地である。ラングドックの中心モンペリエから北に約20キロ、標高700メートルにもなる狼岩をシンボルとした産地。

入り口にあたるサン・マチュー・ド・トレヴィエを過ぎると否応無しに特殊な土地感が漂ってくる。周りを高い山々に囲まれ特殊なミクロ・クリマ(微気候)を作り出す。産地全体高標高の為夏の暑さの中にも夜の急激な温度低下で寒暖差が大きいのも特徴。


もう一つ山々に囲まれているが故、天候の変化が激しい。またラングドックの中でも雨の多い産地である。どの産地にも土地の特徴を深く理解し、それに寄り添いながらワイン造りをしている人はいる。その人たちが代々行ってきたことが土地のオリジナリティーを生み、味わいを特徴付けることになる。

言葉で言うと簡単だが何十年、何百年やってきて築き上げてきた味わいには深い説得力がある。1999年当時私が最もこの地のワインに感銘を受けこの地のワインに開眼したワインがここのワインである。その味わいは今までの自分の価値観を根底から覆される程の強いインパクトがあった。あれから約20年...さらに進化していくのか?今回その答えを垣間見ることができた。à la suite

土地は大きく3つの区画(クラパソー、レ・クーロンヌ、ヴァルフローネ)に分けられる。畑がなだらかな丘のようになっており柔らかな赤土の上に大きめの石灰やバサルトと呼ばれる玄武岩や斑れい岩などが転がっている。この岩も葡萄の熟成に一役買っている。

畑が180度見渡せる場所に3年前に新しい醸造所を立てた。中を覗かせてもらうと醸造槽がコンクリートであった。扱いやすさからステンレスタンクが主流になってきているが敢えてコンクリートの醸造槽を新設した。この理由には納得した。

さらに奥に樽熟成用の蔵があり少量のお宝が眠っていた。みなマニア垂涎のワイン達。

全てのラインナップの現行ヴィンテージを試飲。(試飲の感想は別に載せます)
試飲の最後に当主のプライベートストックをいただいた。V.Vの2009年、当然在庫はないのだがせっかくだからと。香りを嗅いだ瞬間に20年前の記憶が蘇る!これだよ

最後に希少なG.Cの白とミクロ・キュヴェ(極小生産)のMadameを48本キープできた。全てプライベートストックにしたい程の味わい。

40セットのみ今年の夏に販売予定です。


それでは皆さま a la prochaine fois !



2017年1月13日金曜日

Je vais en France pour trouver un vin


皆さまこんにちは。1月27日〜2月6日までVINISUD及びMillesimeBioなどに参加するためにフランスに行ってまいります。2017年度よりVINISUDは毎年開催になりました。
またMillesimeBioはVINISUDと同会場だったものが出展者の増加により2017年よりマルセイユでの開催となりました。

両展示会とも近年の注目度の高さから来場者の増加が著しく私個人的にも嬉しい限りです。生産者も若手の台頭がめざましく新たな作り手、ワインに出会えることに今から楽しみです。短い滞在期間ですが可能な限り素晴らしいワインを発掘すべく飛び回ってきます。どうぞご期待下さい。
それでは皆さま a la prochaine fois !

ガラパゴス

 価値観は人それぞれ違う。時代によっても違ってくるはず。私は昔、無知でどうしょうもない上司に的はずれな事を散々言われて嫌気がさした事があったな〜という事を思い出した。 こういった人の根本的な原因は何なのかなと考えた結果、情報がアップデートされてないんだろうなと思った。昔から持って...