やはりロゼワインは自然な環境が似合います。できれば景色の良い外で楽しみたいワインです。私はフランスに買い付けに行った際必ず海の見える場所で夕方頃このロゼワインを楽しみます。何とも贅沢でゆったりした時間を堪能できます。
今回この季節にピッタリなロゼワインについて少しお話しさせていただきます。ロゼワインは日本ではあまりポピュラーではない上に「質が落ちる」「甘そう」などと間違ったイメージを持たれている方が多々いらっしゃいますが、南仏では最もポピュラーで生産量、消費量共にトップなんです。南仏は気候的にもロゼと相性が良い土地柄なのでわかる気がします。
ロゼワインは製法や葡萄品種によって様々な色合いや味わいがあります。一概にロゼワインを定義できないのですが製法で言うと大きく分けて2つあります。
一つはプレス製法といいますがこれは原料の黒葡萄を皮ごと絞って皮の成分と淡い色合いを引き出す作り方です。ほのかな色合いと柔らかい風味が特徴のロゼワインになります。
もう一つの製法がセニエ製法(saignee)といいます。これは黒葡萄を破砕し絞った果汁に葡萄の果皮を一緒に漬け込み果汁に皮から出る成分(主に旨味と芳香成分、色素など)を果汁に取り込む作り方です。この果皮を漬け込む時間によって色合いが変わってきます。長くつければより濃い色合いに、短ければ淡い色合いに仕上がります。時間は作りたいワインの味わいによって各生産者毎に違います。しっかりとした色合いと風味、深いコクがあるロゼワインに仕上がります。
このセニエ製法(saignee)で作られるロゼワインは手間暇がかかりますがその分風味や味わいにコクが出て上質なロゼワインが出来上がります。
しかし全てセニエ製法(saignee)が良いかとゆうと一概には言えません。葡萄品種によってはえぐ味が出すぎたり味わいのバランスを欠いてしまう危険性もあります。品種や作柄に合わせてプレス製法とセニエ製法(saignee)を使い分けたり組み合わせたりしています。美味しいロゼワインを作るには手間暇がかかっているわけですね。
ロゼワインを飲むときは何か幸せな気持ちになりますね。
ちなみにrosé(仏語)ですが英語ではrose(ローズ)薔薇ですね。
またまたちなみに薔薇全般の花言葉は「愛」と「美」だそうです。
しかしピンク色の薔薇の花言葉は...
「grace(しとやか、上品)」「gratitude(感謝)」「happiness(幸福)」
だそうです。
やっぱり幸せになれるワインなんですね!
皆さま良いゴールデンウィークを!
Bonnes vacances à touts
それでは皆さま a la prochaine fois !
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