パリから東へシャンパーニュ地方を目指します。中心地ランス(Reimas)を起点に数件訪問予定です。
最初にパリから近いヴァレ・ド・ラ・マルヌ(vallée de la marne)の生産者フランク・パスカルへ15年振りに訪問。バリュー・スール・シャティヨン(Baslieux-sous-Châtillon)にある生産者。
所有する畑は僅か7ヘクタールは45箇所のも区画に分かれます。その畑にはピノ・ムニエが60%と半数以上が植えられています。
ヴァレ・ド・ラ・マルヌはシャンパーニュの中でもサブ的なエリアに思われがちでグラン・クリュ(特級)指定は2箇所しかありません。
シャンパーニュ好きな玄人に人気の高いムニエを使ったシャンパンは独特な風味と味わいを持つため一度好きになるとやみつきになる味わい!
フランク・パスカルは現在のビオやビオディナミでのシャンパン作りを提唱、実践してきたパイオニアの一人でもあります。
土地の気候や区画毎のキャラクターを最大限に引き出し独自の世界観を作り出しています。
数十年振りの訪問にも関わらず私達の訪問を快く受け入れてくれました。彼のシャンパン作りへの思いは相変わらずアツく情熱的です。慢性的な人手不足で沢山の仕事をこなしながら良いシャンパンを作るため国外の生産者たちとも多くの交流を持ち進化のヒントを探る努力も惜しみません。
彼の現在のシャンパンはナチュラルさが更に増していました。私自身ピノ・ムニエは大好きですがフランクのシャンパンはムニエの可能性をまだまだ感じさせる味わいです。
フルエンス、レリアンスなどの数種類のキュヴェを試飲しながらフランクの話に耳を傾けながらシャンパン作りにかける想いを感じられる貴重で豊かな試飲でした。
ひととうり説明が終わるとすぐに作業に戻っていきました。現在、残念ながらフランクのシャンパンはイデアルでは扱えません。日本には他のインポーター経由で輸入されていますので飲んでみてください。
明日から4件連続訪問です。
それでは皆様 a la prochaine fois!