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ヴァングロー村 |
ただの教授と違って造り手ならではの経験と見識を織りまぜながら教鞭をとります。今ではラングドックきっての高名な造り手となったアラン・シャバノン(Alain Chabanon)やマルジョリ・ガレ(Marjorie Gallet)など彼から実践的な教えを受けた教え子たちが次々と優良な生産者に育っています。彼のルーツはお爺さんとお父さんからの遺産とも言える素晴らしいぶどう畑(古い葡萄の樹)をベースに独自の解釈からのワイン造りへのアプローチ、理想的なワインの姿を追い続けています。有機栽培、無農薬栽培など当たり前としてビオの承認さえ取得する気もありません。
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ファレーズ(崖) |
それにしても畑から見上げる崖の景観は圧倒的な存在感があり、この崖から絶えず風が吹き下ろしてきます。
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アマンディエの花 |
畑は崖の急な斜面や緩やかなスロープ上にあったりと様々ですが当然厳しい場所にある畑にはトラクターは入れず全て手での作業になります。
プロフェッサーと一緒に各区画の特徴や植えられている葡萄の樹齢や状態など細かに教えてもらいながら見て回りました。さすが教授、説明にも一つ一つ納得させられます。どの区画も綺麗に整備されていて美しい畑です。しっかりと手をかけていて大変な作業を厭わない姿勢が見て取れます。やっぱり畑は大事です。この作業を何年も何年も繰り返し行なってきたのでしょうね!まさに財産です。
蔵に戻り試飲です。すでにイデアル・ディレクト用のワインはVINISUDで試飲済みですので蔵で熟成中のワインを飲ませていただきました。赤ワインは3種作っているのですがキュヴェによって新樽と2年目、3年目の樽を使い別けています。
教授曰く樽の効用は新樽と使い込んだもので違ってくるのでその年の作柄を見ながら使わけるそうで、違う樽のものを飲ませていただいて納得しました。樽熟はいわば「ドレスを着せる」ようなもので、出来上がったワインにふさわしいドレスを選ぶんだとか、プロフェッサー、例えがオシャレ。流石です。この例え方私も使わせてもらおっと!
イデアル・ディレクト2018年第二弾巨匠アラン・ランズングル作、ドメーヌ・デ・シェーヌ紫玉の6本セットです。どれも蔵でしっかり寝かされ熟成され完成されたワイン達です。ルーションの真髄を味わえる価値ある味わい。
今週末にワインが引き取られて3月上旬に船に積まれ4月の中旬以降にイデアルへ到着予定です。
またこのエリアは天然甘口ワインの産地でもあり、当然アランさんも作っています。セットには入れていませんが個人的に買ってしまいました。甘美で可憐な極上デザートワインです。楽しみです。
詳しくはイデアルHPを御覧ください。